備忘録とときどきつぶやき@シンガポール

2018年から夫の赴任に伴いシンガポールで生活しています。日々感じたことや体験したことを綴っています。

夫の駐在が決まったら、妻はどうするべきか

私は2018年の8月末からシンガポールに移住しましたが、その1年前から夫だけは単身でシンガポールに赴任していました。

夫がシンガポールに赴任してから1年間は、私と息子は日本で暮らしていたのです。

 

理由は私自身、仕事を辞めるということに躊躇していたことが大きかったと思います。

 

夫の単身赴任中、私は会社を休職していました。

育休明けで育児と家事と仕事のバランスが中々掴めない中、職場での上司のパワハラが続き、半年ほど経って仕事に行けなくなってしまいました。

 

夫のシンガポール駐在の話はそんな心と体のバランスが崩れた状態で仕事を休職している時に聞かされました。

 

その時に思ってしまったのです。

「今夫の駐在を理由にして仕事を辞めたら、仕事から逃げたことになる。パワハラなんかに屈したと認めたくない。」

 

そんな私の個人的な理由から、夫に単身赴任させてしまったのは、今考えても申し訳なかったと思っています。

息子が2歳と可愛い盛りの時に離れ離れにさせてしまったのですから。

 

そんな私は日本で、復職を目指しながらワンオペ育児が始まりました。

1番辛かったのは「働きたいのに働けないこと」と物理的な育児の負担でした。

 

保育園には事情を伝えて、保育を継続して受け入れてもらえていましたが、「働いてもいないのに、保育園に息子を預けて育児をさぼってる」という自責の念にかられ、精神的に苦しい毎日でした。

身体的にも仕事のストレスが原因で喘息の発作が出るようになり、毎日の家事も育児もままならない状態が続きました。

 

そんな中で「復職に拘るのはやめよう、今1番に考えるべきは家族の幸せだ」と考えを改めました。

こんな状態では家族の誰も幸せじゃない。私が拘っているものなんて、家族の大切さに比べたらちっぽけなものだと。

 

それに気づくのに1年もかかってしまいました。

しかし、その1年で悩み、苦しみ、考え抜いた結果は無駄ではなかったと思います(勿論夫には申し訳なかったと思います)。

 

ご主人に帯同して海外に駐在されている奥様達は皆、それぞれ悩みや葛藤を持たれていると思います。

 

駐在妻の華やかなイメージから日本にいる知人からは羨ましがられますが、実は孤独や不安に駆られ、それでも生活するために奔走しなければならない辛さを吐露できないでいる人も多いのではないでしょうか。

 

私はシンガポールで定期的にカウンセリングを受けています。

第三者の方の方が自分の思いを言えるからです。

 

海外駐在されている方は皆さんどんなことを考えながら生活してるのかな…なんて思っていましたが、ブログを始めてから様々な方の海外生活を垣間見て、

 

自分は1人じゃない。

皆んな頑張ってる。

だから自分も頑張れる。

 

と今日も元気を貰っています。